武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科合格者再現作品

2019年度武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科 合格者再現作品

今年の武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科の入試では、モチーフにアルファベットのシート、トレーシングペーパーが配られました。

それらを自由に加工して、『音』をテーマに色彩構成するという課題でした。

例年の視覚伝達デザイン学科の出題からすると、オーソドックスな課題だったのではないかと思います。

課題文に「自由に加工して」という一文が加えられているので、モチーフを切る、曲げる、折るなどの加工をしてできた形や、それらの表情を音に見立てて制作した受験生がほとんどだと思いますが、こちらの作品はトレーシングペーパーの〝透ける〟現象に着目し、細いラインから奥が薄っすら透けているフィルターのような効果を利用して成功した例です。作者はトレーシングペーパーの見え方を朝靄に見立て朝靄の中の連続したやまびこを表現しました。モチーフの扱いに難はありますが、鋭いです。

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